平安の型について | 主に初段、二段

平安の型について | 主に初段、二段

恐らく、

ほとんどの空手団体の型のカリキュラムに

平安

入っているのではないかと思います。

またそれは、

昇段前の色帯の過程での習得が

必須と言われています。

 

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平安という空手の型

流派により、

へいあん

とも

ピンアン

とも呼んでいます。

流派によって

若干動作が違いますが、

元は一つですので、

大差ないと考えていいと思います。

ちなみに、

極真空手には、

平安(極真はピンアンと呼んでいます)の

創作型として、

平安裏1~5』が存在します
(現在では、行っていない極真系の団体が殆どです)。

 

平安 | 名称の由来

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平安自体は、

糸洲安恒翁』が、

公相君(くーしゃんくー)』という型を

原型に創作したと言われています。

当時、

教えを乞うた中国人がいました。

その時に習得した型を

名前を借りて『チャンナン』として

門弟に教えていたのを、

後に、

公相君を取り入れ、独自に5つの型を作りました

それが平安1~5との説があります。

その平安は、

実は使い分けがあったそうです。

学校で指導している糸洲翁は、

学生用に平安、

個人的な指導では、

チャンナンを指導していたそうです。

また、

平安の名称も学生の推奨とのことです。

その頃とは型は多少違つて居るが、
今では学生のやつたあの通りの型に決定して居る。
名称もみなが平安(ピンアン)がよいといふから、
若い者達の意見通りにそうしたのだ」
仲宗根源和編『空手研究』

 

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平安 | 呼び方の変更と初段と二段の入れ替え

体育目的として改変された平安は、

一部の弟子たちには評判があまりよくありませんでした。

糸洲翁の高弟の中には、

平安より公相君 を学びなさい。

と学生に指導する方もいました。

さて、

空手を本土に最初に伝えた

船越義珍翁は、

ピンアン

と言う呼び方は、(中国読みなので)適さないと考え、

へいあん』と呼びました。
(現在でもピンアンと呼ぶ流派は存在します)

また、

糸洲翁が考案した

平安1(初段)』と

平安2(二段)』を入れ替えました。

糸洲流、糸東流を除いて、

現在の流派のほとんどが、

入れ替えられた

順序、名称を採用しています。

何故でしょう。

(入れ替える前の)平安1が

難しいからであるともいわれています。

入れ替えられた、

前屈立ち、下段払い、正拳突き、鉄槌、上段受け、手刀受け

のシンプルな基本形を採用した、

平安1は、

見た方や経験した方は、

「一番やさしい」

と感じると思います。

しかし、

前屈立ちからの歩行(運足)に

やさしさの中に、

粋が詰まっていると判断したからに

他ならないと思います。

この運足は、

前述と同様の身体操作を用いています。

倒地法(とうちほう)』と言います。

倒木法』とも言い、

前傾姿勢から

朽ち木のように

身体を変化させず、

地面(相手)に激突することで、

エネルギーを得る方法です。

船越翁が、

倒地法の概念を用いたこの型を

最初に置いたのは、

基本形で単純な歩行(運足)

ということもありますが、

糸洲翁が、

倒地法を意図して考案したと判断し、

重要であると考えたからだと思います。

さらに、

この型から『移動稽古』、『約束組手』

の基本が作られました。

型はそのままでは使えない、

糸洲十訓にある、

口伝

が生かされているということになるのでしょうか。

 

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まとめ

いずれにしても、

空手団体、流派の

平安の習得には相違がありますが、

現在、殆どが、

昇段前の審査の項目として採用されていることは、

重要な型として認識されているからであると思います。

先ほどの運足について

個人的な練習方法ですが、

重力による威力倍増の方法は、

膝抜きという動作で、

同様の力を得ることができます。

また、

平安など全屈立ちの歩行が多い型では、

ガマクの練習がぴったりです。

深く腰を落とした前屈立ちでは、

移動をするときに

頭が左右上下に移動しがちです。

ガマクを使用し、

不安定の中に姿勢を崩さず、

安定を保ちながら歩行します。

書棚を整理していたら、

面白いものを見つけました。

 

karatezasshi01
太陽 9月号 NO209 平凡社

古い雑誌ですが、

karatezasshi02
太陽 9月号 NO209 平凡社

糸洲翁の名前の読み方が、

karatezasshi03
太陽 9月号 NO209 平凡社

あんこう』ではなく、

やすつね』になっています。

興味深いですね。