空手道全日本選手権大会の覇者は | 新極真会
- 2017.03.13
- 空手 大会

『新極真会』は、
松井館長率いる極真会館と同様、
極真空手の組織では最大を誇る規模の団体の一つです。
極真会館が全空連と友好関係を結び、
オリンピック参加を試みていますが、
新極真会緑代表は、フルコンタクトにこだわり、
というフルコンタクト空手組織が集結した団体を立ち上げ、
『二つのルール』でのオリンピック実現を訴えました。
短い期間で約103万を集めた署名活動は記憶に新しいところです。
私も署名しました。
オリンピックの参加は認められませんでしたが、
極真空手はじめフルコンタクト空手団体の向上に繋がっていると思います。
何より、
『フルコンタクト空手で最強の団体、選手は誰か?』
という一番の関心に対して、
限りなく解決できることが、
我々フアンにはこの上ないことではないでしょうか?
2016年の新極真会の選手権大会
出典:yahoo.co.jp
- 開催月:2016年10月22・23日
- 場 所:東京体育館
新極真会は女子の大会は20年前くらいから、
型の大会も10年くらい前から開催されていました。
ただし、
型に関しては,
伝統派のように一般的に有名になっていないのが現状です。
新極真会の大会は、
第48回全日本空手道選手権大会
男女準優勝選手まで取り上げさせていただきます。
男子優勝
出典:yahoo.co.jp
氏 名:入来 建武
生年月日:1995年4月29日
出 身 地:神奈川県
所 属:東京城南川崎支部
入来 建武の戦績
- 2012年 第44回全日本大会 8位 敢闘賞
- 2013年 第45回全日本大会 3位
- 2013年 第30回ウエイト制 重量級 優勝
- 2014年 第46回全日本大会 準優勝
- 2015年 第11回世界大会 準優勝
- 2016年 第48回全日本大会 優勝
- 2016年 第3回JFKO大会 重量級 優勝
ひとこと
高校生で初出場した全日本大会では8位入賞。
その戦い方は、初出場、高校生と思えないほど落ち着いていました。
翌年は3位入賞と着実に力をつけ、昨年は見事優勝。
豪快な技の中にも、
落ち着きのある緻密な動きは、
ベテランの域を超えている感があります。
ますます将来が期待される選手です。
男子準優勝
出典:yahoo.co.jp
氏 名:島本 雄二
生年月日:1990年1月23日
出 身 地:広島県
所 属:広島支部
島本 雄二の戦績
- 2008年 第25回ウエイト制 中量級 3位
- 2010年 第27回ウエイト制 重量級 準優勝
- 2011年 第28回ウエイト制 重量級 優勝
- 2011年 第10回世界大会 7位
- 2012年 第29回ウエイト制 重量級 優勝
- 2012年 第44回全日本大会 優勝
- 2013年 第45回全日本大会 4位
- 2013年 第5回カラテワールドカップ 重量級 3位
- 2014年 第46回全日本大会 優勝
- 2014年 第1回JFKO大会 重量級 準優勝
- 2015年 第11回世界大会 優勝
- 2016年 第48回全日本大会 準優勝
ひとこと
攻守ともに安定したその試合運びは、
無駄がなく、弱点の見当たらない選手というのが印象です。
技もきれいで駆け引きがうまいです。
2012年の44回大会では、兄 島本一二三選手を抑え、見事優勝しました。
『最高の兄弟喧嘩』に相応しい試合でした。
勝利者インタビューで雄二選手の言葉がとても印象的で感動しました。
小さい時から兄を目標に頑張ってきて、いつか兄弟で決勝を戦えることを夢に見てきました。
今まで兄の背中を見ながら兄に引っ張ってもらってきていて、もらってきたものは大きい。
今回は勝ちましたが、兄を越えるにはまだまだなのでまだ勝ったとは言えません。
女子優勝
出典:yahoo.co.jp
氏 名:将口 恵美
生年月日:1990年2月11日
出 身 地:大分県
所 属:愛知山本道場
将口 恵美の戦績
- 2005年 第9回全日本女子大会 3位
- 2005年 第2回国際女子大会 ベスト8
- 2007年 第24回ウエイト制 重量級 優勝
- 2007年 第9回世界大会 ベスト8 敢闘賞
- 2008年 第25回ウエイト制 重量級 優勝
- 2008年 第40回全日本大会 女子 優勝
- 2010年 第27回ウエイト制 重量級 優勝
- 2010年 第42回全日本大会 女子 優勝
- 2011年 第28回ウエイト制 重量級 優勝
- 2011年 第10回世界大会 優勝
- 2012年 第29回ウエイト制 重量級 優勝
- 2012年 第44回全日本大会 女子 優勝
- 2013年 第5回カラテワールドカップ 重量級 準優勝
- 2014年 第46回全日本大会 女子 4位
- 2015年 第2回JFKO大会 重量級 準優勝
- 2016年 第48回全日本大会 優勝
ひとこと
女子でこれだけの戦績は、他の追随を許しません。
ひとこと
『強い!』
日本女子選手のトップリーダーとして相応しいと思います。
ただ、最近は少しムラのある成績ですが、
まだまだ衰える歳ではありません。
在りし日の絶対的な強さを再び見たいものです。
女子準優勝
出典:yahoo.co.jp
氏 名:菊川 結衣
生年月日:
出 身 地:
所 属:芦原会館東京本部(西山道場)
菊川 結衣の戦績
- 2013年 第45回新極真会全日本大会 4位
- 2014年 第5回JKJO大会 軽量級 優勝
- 2014年 第25回東都空手道選手権 優勝
- 2014年 第1回JFKO大会 軽量級 優勝
- 2014年 第9回全日本クラス別全日本大会 優勝
- 2014年 第46回新極真会全日本大会 準優勝
- 2014年 第6回JKJO大会 優勝
- 2015年 第26回東都空手道選手権 優勝
- 2015年 第2回JFKO大会 優勝
- 2015年 第11回新極真会全世界大会 4位
- 2015年 第7回JKJO大会 優勝
- 2016年 第3回JFKO大会 優勝
ひとこと
大会運営を行わない芦原会館は、
西山道場として他の団体の試合に参加しています。
JFKO三連覇は凄い!というしかありません。
達成した猛者、菊川結衣選手は、
身長148㎝、体重48㎏
まさに小よく大を制すを絵に描いた選手です。
芦原会館西山道場の歴代の小柄な女性選手は、
足技もそうですが、
身長が低い割には重心を低く前傾姿勢で打ち下ろす
『強烈な突き』が特徴です。
また、何といってもスタミナが凄い。
限界がないのかと思わせるほど止まらない。
加えてフットワークが早いしガードも硬いので、
相手はやりづらいことこの上ないでしょう。
小柄な選手にありがちですが、
縦横無尽な回り込んだフットワークは
出来るようで出来ない動きです。
ますます目の離せない選手です。
2016年空手道全日本 | まとめ
新極真だけでなく、フルコン界は最近の印象として、
少し前までは中だるみがあったような感がありました。
個性的、絶対的な選手が不在であったような気がします。
新極真なら塚本徳臣師範、鈴木国博師範のような
大会実績が半端ない選手が今後も出てくることを期待します。
-
前の記事
空手道全日本選手権大会の覇者は | 日本空手協会 2017.03.05
-
次の記事
空手 | 訃報 聖心館館長 黒澤浩樹氏 2017.03.30