空手 | 型(形)の動画で十八手の動作の違いを見る

空手 | 型(形)の動画で十八手の動作の違いを見る

前回の『五十四歩』

 

 

に続いて、

今回は、私が大好きな型(形)の一つ、

『十八手』の違いを見てみましょう。

私は主に極真系の道場で稽古をさせていただきましたが、

子供の頃、一時期、伝統派を学んだことがありました。

父親が『剛柔流』の黒帯だったので、

幼少の頃から手ほどきを受けていました。

また、

私も道場に入門し、

少年部ですが、初段をいただきました。

そんな時に習ったセーパイですが、

今では忘却の彼方にあり、

思い出したのが、40過ぎて極真のセーパイを見た時でした。

もっとも、

記憶をたどってみたのですが、

少し(でもないですが)違うという事が印象的でした。

ちなみに高校から極真空手の道場に入門しましたが、

色帯の私は、セーパイを見たり、学んだりする機会はありませんでした。

さて、

極真系のセーパイと伝統派のセーパイはどのように違うのでしょうか?

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空手 型 | セーパイとはどのような型(形)でしょうか?

極真と伝統の違いの前に、

そもそもセーパイとはどのような型なのでしょうか?

セーパイの由来は?

前回の五十四歩は、読み方が色々ありましたが、

『十八手』または『十八』は、

『セーパイ』とか『セイパイ』と読むため、

あまり紛らわしくありません。

ここでは、『セーパイ』とさせていただきます。

また、ここでは型(形)も今回は『型』に統一します。

セーパイは、『那覇手』の型ですが、

流派によってはないところもあり、系譜は不明です。

読み方で、五十四歩のような紛らわしさがないのは、

北京語で『シーパー』に近い発音をするからでしょうか?

また、下記のようなことが記されています。

空手の型の中で柔の要素が強く、発祥が南部の黄河流域ではなく、
北方や西方の砂漠地帯であるとする説もあり、空手の型としては異彩である。
セーパイは、大陸から伝わったものが、原型を留めていると言われる。

セーパイの特徴とは?

『剛』の要素が強い空手の型の中で、

数少ない『』のイメージをもった型です。

もちろん、突き蹴りはありますが、

『逆技』、『投げ技』等を含んだ攻防一体の特徴があります。

また、

『円の動き』が一連の動きに緩急をつけ、

動作をスムーズに行う役割をしています。

この型は、

全日本空手道連盟の『剛柔流』の第一指定形とされています。

動画にみる極真と伝統派の型の違い | セーパイ

伝統のセーパイのほうが、

動きが複雑です。

極真系は、投げや逆技のあった元々のセーパイから、

打撃を中心とした型になっています。

空手 型 | 全空連第一指定形のセーパイ

全空連の第一指定形です。

『剛柔流「十八手」セーパイ』
(三 戦)

空手 型 | 剛柔流空手道国際明武館のセーパイ

明武館館長の八木明人氏の演武です。
『The Land of Karate Episode 5』
(okkb2011)

空手 型 | 糸東流のセーパイ

糸東流は、那覇手と首里手を合わせた流派です。
『Seipai 空手道 糸東流』
(Christian Kapps)

空手 型 | 極真会館のセーパイ

分裂前の教則ビデオです。
『Kyokushin kata seipai ② 十八(セイパイ)』
(sakabaable)

極真系のセーパイはどの流派もほぼ同じです。

空手 型 | 極真のセーパイは伝統派となぜ違うのか、その由来は?

極真のセーパイは、

剛柔流のセーパイをもとにしていますが、

動作自体はかなりアレンジされています。

先にも述べましたが、

剛柔流のそれと比較して、

投げ、抑え、引き込みといった技がほとんどありません。

逆に、極真のセーパイは、

打撃中心に改変され、蹴りのバリエーションが多くなっています。

ほぼ、極真空手のオリジナルと言って過言ではないと思います。

では、

その由来はどこからきているのでしょうか?

極真空手の創始者、

『大山倍達』総裁によるものと想像できますが、

昔の著書によると、

『曹七大師』という僧侶に手ほどきを受けたとのことです。

著作は忘れましたが、

セーパイ(十八手)という技を学んだと記載されていたと思います。

実は、この曹七大師という方は、

大山総裁の剛柔流での実質の師匠にあたる、

曹寧柱(そうねいちゅう)』という空手家です。

また、剛柔流の大家、山口剛玄翁の側近としても知られています。

何故、大山総裁が、曹寧柱ではなく、

曹七大師として、物語風に脚色したかはわかりませんが、

何か思い入れがあり、

極真空手をイメージするうえで、良しとしたのかも知れません。