第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会は、新極真史上最も意味のある戦いでした!

第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会は、新極真史上最も意味のある戦いでした!

新極真会が主催する、『全世界空手道選手権大会』は、オリンピックになぞらえ4年に一度開催され、今年で12回目を迎えました。

世界101ヵ国から厳しい予選を勝ち抜いた、男子161名、女子43名が2日間にわたりしのぎを削り、トーナメントでの優勝を争いました。

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2019年 第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会

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出典:新極真会

  • 開催日:2019年11月9・10日
  • 場 所:武蔵野の森総合スポーツプラザ

第12回世界大会は、男子は2連覇、女子は奪還と意味のある大会でしたが、その中で不安材料が多い大会であったのではないかと思います。

島本雄二選手は、全日本では4度優勝の実績で日本が誇る絶対的なエースであると思いますが、今回の仕上がりはあまり良いとはいえない感じを受けました。

また、入来選手はじめ、男子選手も全体的に絶好調とは遠いような感じを受けました。

女子についても南原選手は、前回の世界大会で準優勝、しかも16歳の快挙でした。その後も研鑽を積んで、全日本をはじめウエイト制世界大会でも優勝と今大会に照準を合わせてきました。

しかし、今年のJFKO全日本では加藤小也香選手に敗れています。

女子も同様、今一つの仕上がりのような気がした中で、芦原会館所属でJFKO全日本軽量級5連覇の菊川結衣選手だけが本調子のような感じがしました。

そのような中で、日本選手はどう結果を残したのでしょうか?

**選手の状態においては、あくまでも私感です。

第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会 女子の部

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  • 優 勝 南原朱里(日本)
  • 準優勝 インガ・ミクスタイテ(リトアニア)
  • 第3位 イリーナ・ワリエワ(ロシア)
  • 第4位 菊川結衣(日本)

ミクスタイテ選手は、ヨーロッパ大会(女子重量級)では、2010~2012・2014・2015・2018・2019年優勝、世界大会では4大会連続出場という実績を誇ってる38歳のベテラン選手です。

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そのミクスタイテ選手に、JFKO全日本大会軽量級5連覇ですが、身長で18㎝、体重15kg差のある菊川結衣選手がどう攻めるか見ものでした。今大会楽しみなカードの一つでした。

結果は延長1回3-0で惜しくも敗れてしまいました。いつものように縦横無尽に動きながら連打を繰り出しましたが、ミクスタイテ選手の突きの外し技の印象が評価されたようでした。

南原選手は、初日にふくらはぎを負傷し、歩行が困難な状態でした。何とか鍼治療で状況をしのぎ、決勝までこぎつけました。

その思いが、前大会決勝で負けた悔しさ、今まで背負ってきたものを一気に開放し、イリーナ・ワリエワ選手、インガ・ミクスタイテ選手にぶつけ、判定5-0で南原選手が圧倒し4年前の雪辱を果たしました。

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第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会 男子の部

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  • 優 勝 島本雄二(日本)
  • 準優勝 マシエ・マズール(ポーランド)
  • 第3位 加藤大喜(日本)
  • 第4位 ヴァレリー・ディミトロフ(ブルガリア)

今大会、外国人最強の選手同士の戦いです。

マシエ・マズール選手は前大会は8位に入賞でしたが、その後、全ヨーロッパ大会で3連覇を達成しています。
今大会は『最強外国人』として評価されていました。

さらに毎回最強外国人と呼び声の高いヴァレリー・ディミトロフ選手は2回戦で一本勝ち、さらに3回戦でも技ありを奪うなど、全盛期を過ぎたとは思えない実力を発揮、まさにベテランの域に達した業師ぶりで初日を通過しました。

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マズール選手は右ローを中心に攻めますが、バレリー選手は耐えながらもバレリーキックで応戦、再延長にもつれこみます。終始バレリー選手が有利かと思いましたが、終盤マズール選手のコツコツ出し続けたパンチがバレリー選手の勢いを止めたようです。

3-0の判定でマズール選手が決勝に進みました。

島本雄二選手対加藤大喜選手の準決勝ですが、島本選手の回転の速い突きに加藤選手が押されて手が出ません。
また、上段のヒザ蹴りや、上段回し蹴り等、蹴りを得意としている加藤選手の上をいく技を繰り出します。終始攻め続けた島本選手が、判定5-0で決勝戦に進みました。

決勝戦、島本選手は、序盤からローを執拗に繰り出し攻めます。マズール選手は準決勝のヴァレリー戦での下段蹴りによるダメージが重なり、大きくバランスを崩します。

本選の判定で3-0で島本選手に旗が上がり、世界大会2連覇が決定しました

島本選手の優れたところは『打たせずに打つ』というとことだと思います。相手の攻撃をブロックや受け流しでかわし、的確に攻撃を与えています。これが長いトーナメントを勝ち進む大切な条件であると思います。

総じてバランスが良く全てにそつなくこなす選手です。

よく過去の実績のある選手と比べられて大したことはないという方もいますが、ここまでバランスの良い選手はあまり見たことがありません。強いて言えば極真会館の松井館長の選手時代の時でしょうか?

派手な技こそありませんが的確に技効かせる技で、かなり高度な技術を持っていると思います。
見事な戦い方だと思います

これで島本選手は、中村誠氏の世界大会2連覇(1979年、1984年)の偉業に並びました。

新極真会 緑健児代表の総評の一部の言葉です。

いろいろ合宿を重ね、男女共優勝という目標に向かい苦しい稽古を頑張ってきました。入来建武(前回世界準優勝)が負けABブロックで日本人選手がいなくなり、厳しいムードになりましたが、Dブロックの島本選手が安定した戦いで勝ち上がってきました。決勝のマズール選手とは厳しい戦いになるかと思いましたが、マズール選手は準決勝のヴァレリー選手とのダメージもあり、(更に)的確に技を決めダメージを与え本戦で勝つことが出来ました。男女W優勝出来てホッとしてます。

第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会 | まとめ

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決勝は男女とも日本人対外国人の対決になり、関係者はじめ観客も固唾を飲んでいたことでしょう。

しかし、きちんと結果を出してくれました。見事というほかはないと思います。全ての選手に拍手を送りたい気持ちです。

ただ、選手について気になったことがあります。
相手に攻撃(例えばローキック)を強く入れたいのは分かりますが、見え見えに伸び上がってタメを作って技を放つ人が多々見られます。

戦いに予備動作は出来る限り控えた方が良いと思います。

もう一つ、選手がお互い近すぎた時に手を上げて『触ってない』、『押してない』アピールをするのは何でなのでしょう?

バンザイして中断するわけですから、その間に攻撃をもらったらどうするんでしょう。最近の試合によくある傾向ですがアピールが多すぎるのが気になります。

あくまでも審判がジャッジをするわけなので、自分からアピールをするのは試合中なので危険な行為であると思います。

最後に批判はあまりよくないですが、審判の判定にも首をかしげる部分があり、案の定ブーイングが聞こえる時もありました。

あくまでも人間が判断するわけですから、間違いもありますし難しいと思います。しかし、できる限り誰もが納得するような判断を下していただきたいものです。

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余談ですが、キックの那須川天心選手もゲストで出席していて、緑代表より花束を贈呈されました。極真空手経験者で5歳で始めていたそうです。また大会で3位の実績を持っているそうです。
観客の前で堂々としたスピーチでした。

『新極真 第12回全世界空手道選手権大会は記憶に残る戦い! 絶対負けられない戦い Shinkyokushin Karate 12th World Championship!』
気ままにチャレンジ