極真は手による顔面攻撃が禁止されてるがなぜ?それ故に弱いのか?

極真は手による顔面攻撃が禁止されてるがなぜ?それ故に弱いのか?

極真会館を代表とされるフルコンタクト空手ですが、問題にされていることのひとつに、手による顔面攻撃が禁止されているということがあります。

他の格闘技、例えば立ち技の格闘技を例に挙げば、ムエタイやキックボクシングには、グローブをはめていますが顔面パンチはOKです。

極真はじめ、フルコンタクト空手は何故、手による顔面攻撃が禁止されているのでしょうか?また、それ故に極真は弱いのでしょうか?

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極真空手に代表されるフルコンタクト空手とは?

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極真空手を代表とされるフルコンタクト空手ですが、文字通り『直接打撃制』を組手や試合に採用した空手のことで、フルコンタクト空手ルールとは、もともと極真会館 大山倍達総裁が創り出した、『国際空手道連盟ルール』が元になっています。

特徴として、安全面の配慮から手による顔面攻撃が禁止されています。

極真に手による顔面攻撃がないのはなぜ?

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極真会館が『直接打撃制』として1969年に第1回全日本として開催したのが、手による顔面攻撃のない初めての大会ということになります。

しかし実際は、大山倍達総裁が第1回大会を開催する際に主張したルールは、手による顔面攻撃はもちろん、投げや絞め、関節まで有りを主張していたそうです。また大山総裁は、とにかく素手の相対だけは譲れなかったようです。

しかし、前代未聞のことでスポーツ大会でもこのような事実は受けいることができないということで、警察関係とルールの見直しをはかったとされています。

本当に警察が介入したのかはわかりませんが、このような経緯で『国際空手道連盟ルール』が発足したのです。

大会を開催する前は、顔面なしということを意識していなかったと思います。

極真会館の前身、大山道場では、タオルを手に巻いて顔面ありの組手をしたり、掌底や指等で顔面への攻撃をしていたそうで、特に顔面への攻撃をどうのこうのというはなかったそうです。

ちなみに余談ですが、私が高校生の頃、極真の道場生には何人かは喧嘩が好きな人がいて、最初は必ず相手に殴らせてから相手をぶちのめすということをしていました。その方が燃えるという理由ですが、殴らせるということで、ある程度顔面に対しての抵抗感が消えると思います。

極真は顔面パンチがないので本当は弱いのでは?

ご存じの方も多いと思いますが、その昔タイに乗り込んだ3人の極真空手家がムエタイと戦い、2対1で勝利しました。

勝利した中の一人、大沢昇氏はボクシングで11戦10勝1敗、キックボクシングでは67戦56勝(50KO)8敗3引き分けの戦績を残しています。

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また、極真第16回全日本において準優勝の実績を持つ、竹山晴友氏は大沢昇氏に弟子入りしキックを志し、ミドル級チャンピオンまで上りつめています。

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空手バカ一代』時代は、極真が顔面攻撃がないからと揶揄する人間は皆無であったと思います。強いことは強い、むしろ野蛮な空手と批判されていたと思います。

中学時代の同級生が、空手の強い高校に進学して空手部に入った時に、『極真はかわいそうだ』と言ったことを覚えています。

ただ、この時は顔面云々の議論はなかった時なので、違った理由なのでしょう。どんな理由にせよ、この時は極真と言ったら震え上がる時代でしたから。恐らく野蛮といった印象が大きかったからでしょうか(笑)

しかし、そのような時代も過ぎて、後にK-1時代が訪れます。

このあたりから参戦して、初めて極真は顔面攻撃に弱いと露呈し、揶揄されるようになりました。

しかし、短い期間で、K-1で結果を残している選手もいることを考えれば、凄いと思います。

また、最初から顔面ありを想定した選手が所属するK-1やキックとは違い、圧倒的に少ない人数で短期間にある程度の成果を上げている極真の選手は、揶揄されるどころか称賛に値します。

例えば、寸止めでも顔面ありの伝統派空手家がK‐1のリングに上がったどうなるのでしょうか?恐らく極真より悲惨な状況になると思います。

別に伝統派が弱いとか卑下しているのではありません。ルール上仕方のないことであるからです。

何故、極真ばかり顔面がないから弱いと揶揄されるのでしょうか?中には極真経験者で途中で挫折した人間も多くいるはずです。

顔面、顔面と馬鹿の一つ覚えで、自分が昔一生懸命稽古した空手を否定しているということは悲しいことです。

伝統派にも拳で顔面を突かない空手もある

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沖縄剛柔流では、拳では顔面を突かないという考え方があるそうです。

何故かというと、顔面を含め頭部は球体と同一とされていて典では正確にとらえられないという考えで、これを拳で突くのは、例えばバレーボールで拳でスパイクを打つようなもので、焦点をとらえにくく無理があるということです。

手を開いてスパイクを打つように、掌底などが望ましい攻撃方法ということです。

もっとも、極真ルールではこれも認められていませんが。

極真は顔面への攻撃や防御を練習している?

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顔面ありのマススパーを行ったりシャドウ、移動稽古では顔面を想定した稽古が行われている道場がほとんどではないでしょうか?

極真会館(松井派)では、全空連と友好団体関係が締結され、オリンピックに向けて顔面向けはもちろん寸止めルールに則った練習もしています。

また、極真連合会や新極真でも加盟している支部、道場もあるということです。

東孝氏率いる『大道塾』、盧山初雄氏率いる『極真館』が、顔面を考慮したカリキュラムを取りいれています。

防具やサポーターといった保護対策はありますが、彼らは、大会が開催されてからの極真時代から顔面攻撃を前提とした戦い方を模索して、大会そのものに不満を持ち、自らの理想を追い求めたともいえる団体です。

その他、極真系でも顔面を想定した戦い方を披露している団体もあります。

しかし、現状、大会に重きを置かざるを得ないのは事実ですので、顔面ありというルールでない限り、対応は弱いと思います。

こればかりは、場数を踏まないとどうにもならない問題であると思います。よく、型だけで強くなると主張する方もいますが、距離感やタイミング、当て感など、相対する機会がないと試合でもどうにもならないのではないでしょうか?

太極拳など套路(型)主体の武術も、推手という相対稽古を必ず行うものです。

また、今では組手の移動稽古やシャドウでも顔面を想定した攻撃をやらない道場もあるとか。

やはり大会偏重主義になったのが理由であることは否めないと思います。

ただ、試合(ゲーム)に顔面がないからと言って、価値がない、弱いと結びつけるのはおかしいと思います。

極真に手による顔面攻撃ないからといって、何か問題でもあるのでしょうか?

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何度も言いますが、顔面がないからと言って揶揄されるのは、極真だけです。

その理由はさておき、顔面がないのは、もはや武道、武術ではない、実戦向きでないという方もいると思います。

しかし実戦とよく言われますが、実戦=喧嘩、何でもありのように考えている方が大半であると思います。

これほどわからない定義はありません。

何でもありと言いますが、どこで行われているのでしょう?路上の喧嘩でも何でもありはないと思います。レベルが違うからです。

また、どの武道、格闘技も『なんでもあり』の定義が違います。

総合格闘技においても金的や、つねったりかみつくのも禁止他、何でもありとはかけ離れたルールです。

例外を除いて、武道、武術というくくりのなかで、大会に特化した稽古も行っていると考えれば、問題ないのではないでしょうか?

実戦とは、武道、格闘技の各々の土俵で戦うことと私は考えます。

極真に素手で顔面ありの試合があったなら?

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誤解を恐れずに言えば、伝統派のように寸止め(実際は当たっていると思います)とは違い、実際に素手でボクシングのように顔面を当てるカリキュラムでは無理があると思います。

一部の団体でそのような試合が開催されている事実はありますが、身体的ダメージが大きすぎます。また、何より世間で問題になり特に日本での開催は問題があると思います。

また、素手では危険ということで、サポーターを装着したり、グローブを使用したりしますが、その時点で空手の突きとはかけ離れたものになってしまうと思います。

また、顔面パンチありだと、そればかりに頼り、他の技を捨ててかかる選手も少なくありません。

常識的に考えて、試合は成立しないと思います。

手による顔面攻撃がない極真ルールのよい点とは?

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手による顔面攻撃無しのフルコンタクトの長所は、短所の裏返しで、執拗なボディ攻撃で我慢強い心が生まれるということです。

打ち合うということは、それなりに勇気も必要です。

また、蹴り技やボディなどバランスよく攻撃することも大切であると思います。

ちなみに大道塾では、黄帯まではフルコンタクトルールの組手しかさせないそうです。上述のような理由からであると思います。

手による顔面攻撃のない極真空手は弱いのか? | まとめ

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何度も言うようですが、それぞれ基準がバラバラなので、強弱は測れないと思います。

極真だけ何で『手による顔面攻撃がない』から弱いと言われるのかわかりません。、

例えば、サッカーで足だけを使うのは非効率だから、手でボールを持ったほうがよいなんてことを言う人がいるでしょうか?

ボディではありますが、『打撃をもらう怖さ』、『効かせる難しさ』、それによって強い心を持つことができる利点があります。

現在において、素手で路上での戦いに重きを置いている人はいません。また、万が一喧嘩に巻き込まれたなら、通常であればまず負けることはありません。何でもありとはいいながら、タックルとか寝技に持ち込む素人はいないからです。素人に聞く立ち技はローキックでしょう。

要は、強い弱いではなく、議論の争点がずれているというのが問題であると思います。

極真の歴代の強者の中にも、伝統派で有段者であったのにもかかわらず、極真空手を志したのは、顔面攻撃への対処は問題ないと判断したのかもしれません。

要は『ルールの中での戦い』が実戦であると考えます。

極真は弱くない!