空手家 岸 信行氏が逝去 | 訃報

空手家 岸 信行氏が逝去 | 訃報

好きな空手家が、また旅立たれました。

岸 信行氏

極真会館総本部内弟子、指導員を経て、極真会館台湾支部の発展、組織強化のため2度本部より派遣され貢献されました。

その後、ニューヨークはマンハッタンの支部長を務めて、故郷山形で「岸空手」を立ち上げ、老若男女に空手の指導を施しました。

数々のエピソードを残しましたが、一言で「武人」という名に相応しい方であると思います。

湯呑み茶碗を裏拳で割る試割りは圧巻でした。

2018年4月23日 69歳でした。

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岸 信行 | 道場の組手では無敵と言われたほどの素質の持ち主

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出典:yahoo.co.jp

岸氏はの戦法は、直線的で廻し蹴りよりも、前蹴りや後ろ蹴りと多用し、逆突きを合わせるといったものです

また、後ろ引っ掛けも得意とした技でした。

道場では無敵、しかし、試合になると反則や自らの怪我で取りこぼす不運がありました。

岸氏は極真会館入門後、白帯から茶帯に飛び級しています。

当時、素質のあった道場生がいても、せいぜい緑帯の飛び級がいいところでした。

同様に茶帯まで飛び級をしたのが、第1回世界大会王者である現佐藤塾 佐藤勝昭氏です。

また、岸氏とは無二の親友です。

飛び抜けた素質の持ち主でした。

 

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岸空手とは | 練習方法と考え方

岸師範の空手は、もちろん母体は極真空手です。

よくあることに、極真空手から分かれてキック擬きの流派を立ち上げた人、伝統派の型を取り入れた人もいます。

岸師範のは伝統派にも似ていると思いますが、少し違うような気がします。

一撃必殺は、空手を学んでいるものの永遠のテーマですが、「一発で倒さなければならない」というリアル感を増す言葉が凄いです。

聞いた話では、稽古のスピードは物凄くゆっくりとのことです。

極真の前屈立ちや後屈立ちの稽古でも、ゆっくり繰り返します。

それが何十年先に効果をもたらすということが、意味のある事です。

岸師範は、これが「実践」空手と主張していました。

また、岸空手には道着がないということです。

無いというより、何を着てもいいということです。

岸師範の道着は何の刺繍もありません。もちろん帯にもです。

空手は何も縛られない、何も持たないという岸師範の考え方です。

最近は、帯に刺繍をしている道場生が増えてきました。

私は色帯は、マジックで名前を書くのを教えられました。
もちろん道着にもです。

根本的な目的や意味を考えさせられます。

岸 信行氏 | 好きな空手家でした

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出典:yahoo.co.jp

接点はありませんが、空手バカ一代や全日本、世界大会での雄姿は拝見しています。

世界戦は気負いもあったと思う大会でしたが、気迫が込められていました。

末期の大腸癌で、延命はしないとの事でした。

佐藤勝昭師範は、亡くなる10日前に訪れたそうです。

奥様のパトリシアさんも教えを守り、岸空手を存続するようです。

先に亡くなられた、広重師範、佐藤俊和師範、極真が分裂してそれぞれ違う道を歩みましたが、

岸先生のように潔い道を歩んだ方はいません。